◆ 元の意味(古代)
高きに登り全体を見わたす。
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KANJI ETYMOLOGY
ran
画数
21画
成り立ち
形声
部首
みる
分類
—
高きより全体を見渡す字。展望と統覧の徳を映す。
ORIGIN
『説文解字』巻八下に「覽は觀なり。見に从ひ監に从ふ。監は亦聲なり」とあり、許慎は「覽」を見部に属せしめ、監を声符兼意符とする会意兼形声字として説く。監は水盤に映る我が姿を見おろす象であり、そこに「見」を加えて、より広く高きより俯瞰して観察する意を強調した字形である。白川静『字統』は、監の字源を盤に水を満たし臣(眼を見開く形)が伏してこれを覗く形と捉え、覽はその視線を一段と外界へ向け、山河四方を見渡す行為を表すと解する。古代の祭政において、王者が高台に登り土地と民を「覽」することは、支配と統治の儀礼そのものであった。藤堂明保『漢字源』は、覽の上古音を*lâmと擬し、ラン・ロウ系の語群(朗・郎・覧)と通じて「光が広く及ぶ」「広く明らかに見る」核義を持つとし、形声の声符「監」が単なる音符ではなく意味をも兼ねる会意兼形声字であると整理する。三家の説を総合すれば、覽は単に「みる」のみならず、高所より下界を一望し、ことごとく明らかにする壮大な視野を含意する字である。
構成要素
見+監(声)
STROKE ORDER
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MEANINGS
高きに登り全体を見わたす。
ながめる、ひととおり目を通す、閲覧。
★視野が広く全体を統べ見る人物像を託す字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。