◆ 元の意味(古代)
両扉相向かう出入口。
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KANJI ETYMOLOGY
mon
画数
8画
成り立ち
象形
部首
もんがまえ
分類
常用漢字
両扉相向かう出入口。
ORIGIN
『説文解字』門部に「門、聞也。从二戸、象形」と記し、二つの戸が向かい合う形に象った象形字であると規定する。許慎は同時に「聞也」と声訓を施し、外の音を聞き入れる出入口の機能を含意させる。甲骨文・金文を見ると、左右に開く扉の形が明瞭に刻まれ、家屋・宮殿・城郭の出入口を端的に示す。白川静『字統』は、門は単なる物理的境界ではなく、外界と内界を分かつ聖俗の界域であり、家門の祭祀や城門の儀礼など多くの呪術的行為が行われる聖所であったと指摘する。古代中国では門に神を祀り、門神(神荼・鬱塁)を画して邪を防ぎ、年初に桃符を貼って厄を払った。日本においても門松・注連縄・門前祓など、門に関わる年中行事が今に伝わる。藤堂明保『漢字源』は門を象形字の代表として位置づけ、聞・問・閒・閉など門部の字群が「両側に開閉して空間を区切る」共通義素を持つと整理する。派生義として、家系・流派を示す「家門・門弟」、学問の体系を示す「門戸・専門」、入り口・端緒を示す「入門」など、抽象的・社会的意義に大きく展開した。命名上は、家門の繁栄、人々を迎え入れる包容、学問芸事の体系を継承する正統性を象徴し、姓・名ともに用いられる重厚な字である。
構成要素
二つの戸の象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
両扉相向かう出入口。
もん。家。家系。学派。
★家門の繁栄と、流派を継承する正統性・包容力の象徴。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。