◆ 元の意味(古代)
宮殿の階段、払い清める
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KANJI ETYMOLOGY
jo
画数
10画
成り立ち
形声
部首
こざとへん
分類
常用漢字
階を払い清め、除き去る。
ORIGIN
『説文解字』に「除、殿陛也。从阜余聲」と見え、許慎は本義を「殿堂の階段」とする。形旁の阜は宮殿の段を、声符の余(ヨ)は伸び広がる、ゆとりある意を含み、合して「殿前のゆったり広がる階段」を本義とした。白川静『字統』は、除を「宮殿の前庭に至る階」と解し、転じて「階を払い清めて新たに迎える」儀礼の意から「払い除く」の派生義が生じたと論ずる。古代の即位儀礼や正月の改元において、旧きを払い新たを迎える「除旧布新」の思想が「除」の核にある。『詩経』『楚辞』には「除地」「除道」など、地を払い清める用例が見え、神聖空間の浄化を意味する。藤堂明保『漢字源』は、余(ヨ)を語幹とする語族に「除・徐・叙・途」等を挙げ、いずれも「すらりと長く伸びる」「順を追って延べる」を共通義とすると論じる。除はその中で、階段を順に払い清めて進む動作を起源とし、後に「のぞく」「ひきさる」「割り算」などの抽象的・数学的用法へと展開した。日本語では「除夜」「除幕」「掃除」「除外」など多彩に用いられる。命名における用例は「除く・避ける」の語感から避けられ、ほぼ用いられない。
構成要素
阜(おか)+余(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
宮殿の階段、払い清める
のぞく、はぶく、割り算
★旧きを払い清め新たを迎える厳粛な儀の字なれど、除外の語感から命名には用いられず。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。