◆ 元の意味(古代)
安らかに行く。ゆったりと歩む。
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KANJI ETYMOLOGY
jo
画数
10画
成り立ち
形声
部首
彳(ぎょうにんべん)
分類
常用漢字
ゆったりと歩を進める字。落ち着き・優雅・確かな歩みの象徴。
ORIGIN
『説文解字』に「徐は安行なり。彳に从ひ余聲なり」とあり、本義は「安らかに行く」「ゆったり歩む」である。彳は道を行くこと、音符の「余」は屋根や建屋を象り、ゆとりある空間・余裕の意を含むとされる。藤堂明保『漢字源』は「余」を「ゆるやかに伸び広がる」イメージを担う音符とみなし、彳と合わせて「ゆとりをもって歩を進める」「急がず確実に進む」の語感を構成すると解する。白川静『字統』もこれに同じく、戦勝後の凱旋や祭祀の行進など、急がず威儀を保って歩む所作に「徐」が用いられたと述べる。『詩経』に「徐方既同」、『荘子』に「徐徐として行く」とあり、古典における「徐」は単に遅いのではなく、内面の落ち着きと外面の優雅さを兼ね備えた歩みを意味した。「徐ろに(おもむろに)」の和訓も、軽率さの対極にある重みある所作を示す。また春秋時代の徐国や、不老長寿の薬を求めて東渡したと伝わる方士・徐福の故事もあり、姓氏・地名としても古くから定着している。日本では「徐徐に」「徐行」など慎重さを表す語に用いられ、急がず着実に前進する成熟した知性の象徴となる。名づけにおいては、落ち着き・品格・忍耐力・確かな歩調で物事を成し遂げる人柄を願う字として愛好される。
構成要素
彳(行く)+余(ゆとり・伸び広がる)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
安らかに行く。ゆったりと歩む。
おもむろに。ゆるやか。徐徐に。徐行。
落ち着いた品格。急がず着実に歩む成熟した知性。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。