◆ 元の意味(古代)
陰陽相激して発する稲妻の閃光。
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KANJI ETYMOLOGY
den
画数
13画
成り立ち
形声
部首
あめかんむり
分類
常用漢字
閃光一瞬、天意を貫く光。
ORIGIN
『説文解字』雨部に「電、陰陽激燿也。从雨从申」と記す。許慎は電を陰陽の気が激しく擦れ合って発する閃光と定義し、雨を意符、申を声符兼意符とする。注目すべきは「申」字の本義である。白川静『字統』は申が稲妻の屈曲する形を象った象形字と論じ、これに雨冠を加えて雷雨に伴う閃光を特化させたのが「電」であると説く。すなわち申は電の初文であり、後に天神(しん)の意に転じて「神」字に至るため、電・申・神の三字は古代人の天空観を共有する同根の字族である。藤堂明保『漢字源』も同じく「申」を稲妻の象形とし、声系として「ぴんと張り伸びる」という共通義を有し、伸・紳・呻と語族を成すとする。雷鳴を「雷」、閃光を「電」と書き分ける厳密さは、自然観察の精緻さを物語る。後世、近代に至り西欧の electricity の訳語として「電」字が選ばれたのは、瞬時に走り、姿形なく強大な力を発する点で稲妻と本質を同じくするとの卓見による。命名にあっては、聡明にして俊敏、一瞬の閃きで真理を見抜く明晰な知性、そして天意を地に伝える清明なる気性を象徴する字である。
構成要素
雨(意符)+申(声符・稲妻の象形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
陰陽相激して発する稲妻の閃光。
稲妻、電気、迅速なるもの。
★閃光の如き明晰な知性と俊敏さ、天意を貫く清明なる気性を託す字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。