◆ 元の意味(古代)
頭部に生える毛、頭髪。
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KANJI ETYMOLOGY
hatsu
画数
14画
成り立ち
形声
部首
かみがしら
分類
常用漢字
頭のかみ。
ORIGIN
「髪」は「髮」の新字体である。説文解字に「髮、根也。从髟、犮聲」とあり、本義は頭部から生える毛の根、すなわち頭髪を指す形声字である。意符「髟」(ヒョウ)は長く垂れる毛の象形に「長」を組み合わせた偏で、毛髪・鬚髯一般を司る部首である。声符「犮」(ハツ)は「ぬく」「外へ突き出る」意を含み、両者の結合により、頭部から生え出て長く伸びる毛を語の核とする。白川静『字統』は、古代において髪は身体の延長にして魂の宿る場であり、断髪・結髪・斷髪の儀礼は通過儀礼や服喪の表象となった点を強調し、髪は単なる毛ではなく霊性を帯びた身体の一部であったと論ずる。藤堂明保『漢字源』は語根 *pwat- を「ぱっと外へ突き出る」音象徴語と捉え、「拔」「跋」「魃」と同系の「外へ抜き出る」語族を成すとする。詩経・礼記には「白髪」「結髪」「總角」など年齢・身分を髪型で象徴する語が頻出し、後世「危機一髪」「怒髪衝冠」など極限の比喩にも展開した。新字体「髪」では声符「犮」を「友」に簡略化している。
構成要素
髟+犮(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
頭部に生える毛、頭髪。
かみ。頭髪。きわめて細いもの。
★身体の象徴、生命の延長としての含みはあるが、人名用としてはまれ。古典文中で清らな容姿を象る詩語である。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。