◆ 元の意味(古代)
山林を守る官、山の裾野。
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KANJI ETYMOLOGY
roku
画数
19画
成り立ち
形声
部首
しか
分類
常用漢字
山の裾、林の縁。
ORIGIN
『説文解字』林部に「麓、守山林吏也。从林鹿聲」と記され、鹿(ろく)を声符とし林を意符とする形声字である。許慎は本義を「山林を守る官吏」と解したが、これは「麓」が古来「山林を司る場所=山裾」の地理的意味から派生したと考えられる。『春秋左氏伝』昭公二十年に「山林之木、衡鹿守之」とあり、衡鹿(こうろく)すなわち山林管理職と関連し、麓字との通用が確認できる。『詩経』大雅「旱麓」に「瞻彼旱麓、榛楛濟濟」と詠じられ、旱山の麓に灌木が茂り盛んな様を、王徳の隆盛に重ねる比喩として用いた。白川静『字統』は「麓」を山と林の接する地、すなわち鹿の通う森辺と解し、声符の鹿は単なる音ではなく意味も担う「会意兼形声」的字と論じる。藤堂明保『漢字源』はロク(鹿・録・麓)系の音に「連なる・連接する」の核義があり、山と平地が連なる境界としての山裾を表す字義と符合すると指摘する。日本では「ふもと」と訓まれ、『万葉集』にも「裾廻(すそみ)の麓」として詠じられ、神聖な山岳信仰の起点として位置づけられた。命名における麓字は希少だが、地に足の着いた誠実さの象徴として用いられる。
構成要素
林(意符)+鹿(ろく=声符)の形声字。
STROKE ORDER
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MEANINGS
山林を守る官、山の裾野。
山のふもと、山裾、根本。
★大いなる山を支える、地に足の着いた人へ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。