◆ 元の意味(古代)
鹿が並んで行く、対をなす美。
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KANJI ETYMOLOGY
rei
画数
19画
成り立ち
象形
部首
しか
分類
常用漢字
うるわしき気品。
ORIGIN
『説文解字』鹿部に「麗、旅行也。鹿之性、見食急、則必旅行。从鹿丽聲。禮、麗皮納聘、蓋鹿皮也」と記される。許慎は本義を「並んで行く」と解し、鹿が群れをなして移動する習性に因んで「対をなす・揃って美しい」という意義が派生したと説いた。古代の婚礼儀礼では麗皮(鹿の対の皮)を結納の品としたとされ、「麗」字には「対をなす」「礼に適う」の含意があった。『易経』離卦に「離、麗也。日月麗乎天、百穀草木麗乎土」と記され、太陽・月が天に附き、草木が土に附く様を「麗」と表現し、「附く・連なる・整って美しい」という哲学的意義を与えた。白川静『字統』は字源を鹿の角の対称性を象った象形と解し、左右整った鹿角の美しさが「うるわしい」の本義であると説く。藤堂明保『漢字源』はレイ・リ(麗・儷・離)系の音に「並ぶ・対をなす」の核義があり、整然と並ぶ姿の美が「麗」字の語源であると論じる。漢魏六朝の駢儷文(べんれいぶん)の名称も、この「対をなす美」に由来する。日本では『万葉集』に「うらら」「うるはし」と訓まれ、春の麗らかな日和、人格の麗しさを表す美称として愛された。命名における麗は古来女性名の最高峰の一つで、上品で高雅な人柄を願う名に多用される。
構成要素
鹿の角の対称を象る象形字。
STROKE ORDER
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MEANINGS
鹿が並んで行く、対をなす美。
うるわしい、整って美しい、華麗、晴れやか。
★気品ある美しさと、調和に満ちた魅力をもつ人へ。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。