◆ 元の意味(古代)
中央・大地の色、黄色。
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
11画
成り立ち
象形
部首
き
分類
常用漢字
中央・大地の色。
ORIGIN
黄は旧字「黃」の新字体で、『説文解字』黃部に「黃、地之色也。从田从炗、炗亦聲」と記される。許慎は「地の色」すなわち中華大陸の黄土の色を本義とし、五行思想における中央・土徳の色として位置づけた。四方の色(東青・南赤・西白・北黒)に対し、黄は中心を占める最尊色であり、漢代以降、皇帝の専用色として「黃袍」「黃屋」「黃旗」など天子の儀礼具に用いられた。神話的祖先「黃帝」の称号も、この中央の徳を体現する者の意である。『易経』坤卦「黃裳元吉、文在中也」は、黃が中正の徳を象徴し、内なる文徳を備えた者の吉を説く。『詩経』邶風「綠衣」「綠兮黃兮」では、黃を上衣の正色(本来の色)として歌い、礼制における色の上下が示される。白川静『字統』は字源について許慎説と異なり、黄を「玉佩を腰に下げた人」の象形と解する。藤堂明保『漢字源』はコウ・オウ系の音に「広く明るく輝く」の核義があり、黄金や陽光の輝きを表すと論じる。日本では「黄金」「黄昏」「黄道」など熟語に頻出し、稲穂や紅葉の彩りとしても親しまれた。命名における黄は男女ともに用いられ、豊穣と中庸の徳を願う名に選ばれる。
構成要素
田+炗(光)の会意兼形声、または玉佩を下げた人の象形(諸説あり)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
中央・大地の色、黄色。
黄色、黄金、五行の中央色、豊穣の象徴。
★中庸の徳と豊穣の輝きを備えた人生を願って。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。