紫微斗数(しびとすう)は、北宋の道士・陳希夷(ちん きい、字は希夷、本名は陳搏/ちん ぼ、872-989頃)が体系化したとされる中国占星術の一系統です。中国本土・台湾・香港で長く実用占術として活用されてきた体系で、14主星と12宮を組み合わせて命盤を作成する点が特徴とされます。本記事では紫微斗数の歴史、基本構造、四柱推命との違いを古典『紫微斗数全書』の範囲で中立的に紹介します。
陳希夷と『紫微斗数全書』
陳希夷は北宋初期の道士で、易学・占星術・養生術に通じた人物として知られます。彼に紫微斗数の体系化を帰する伝承が一般的とされますが、現代の研究では明代に体系が確立したとする説もあり、起源には複数の見解があるとされます。
代表古典『紫微斗数全書』は明代から清代にかけて整理されたとされ、紫微斗数の主要なテキストとして現在も参照されています。日本では台湾系の研究者を介して1980年代以降に紹介が進んだとされます。
14主星と12宮
紫微斗数の命盤は12宮(命宮・兄弟宮・夫妻宮・子女宮・財帛宮・疾厄宮・遷移宮・奴僕宮・官禄宮・田宅宮・福徳宮・父母宮)に14主星(紫微星・天機星・太陽星・武曲星・天同星・廉貞星・天府星・太陰星・貪狼星・巨門星・天相星・天梁星・七殺星・破軍星)を配置して作成します。
12宮は人生の各領域を、14主星は本人の性格と運勢の傾向を象徴するとされます。各宮にどの主星が配置されるかで運勢の重点を読むのが基本的な解読法とされます。
- 命宮本人の人格と人生の中心。
- 夫妻宮結婚・配偶者の傾向。
- 財帛宮金銭運。
- 官禄宮仕事・キャリア。
- 福徳宮精神性・趣味・晩年。
四柱推命との違い
紫微斗数と四柱推命は同じ中国占星術ですが、構造が大きく異なります。四柱推命は日干と五行のバランスから運勢を読むのに対し、紫微斗数は12宮への主星配置で人生の領域別運勢を読むのが特徴とされます。
両者は競合関係というより視点の異なる兄弟体系で、台湾の研究者は両方を併用する例も多いとされます。

全世界の姓名判断や鑑定、占いを統合し、その英知を42年間学び続けた占い師。伝統的な熊崎式姓名判断に中国・韓国・台湾など東アジアの命名哲学、さらには西洋の数秘術までを横断的に研究。姓名判断大全の全記事を監修し、赤ちゃんの命名から改名・社名決定まで、実務的な指針の提供を使命としている。
