◆ 元の意味(古代)
丹砂・朱色の鉱石
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KANJI ETYMOLOGY
Tan / Ni
画数
4画
成り立ち
指事
部首
丶(てん)
分類
常用漢字
丹砂(朱色の鉱石)を採掘する井戸の中の鉱物を象った字。赤・真心・誠の象徴で、「丹精」「丹念」の語に深い意を残す。
ORIGIN
『説文解字』に「巴越の赤石なり。象形なり、采丹の井に在るに象る」とあり、井戸状の坑の中央に丹砂の粒を点で示した指事文字とする。甲骨文には「井」の中に「・」を置く形が見え、辰砂(硫化水銀)を採掘する坑道を描く。金文では西周『毛公鼎』『大盂鼎』に「丹書」「丹青」の用例があり、王が功臣に賜う朱記の冊命を意味した。白川静『字統』は丹を「采丹の坑」とし、丹砂は古代において不老長寿の仙薬・赤色顔料として尊ばれたと述べる。藤堂明保『漢字源』はTanの音を「赤・單(あかひとつ)」と同系とし、純粋一色の赤を指すとする。『大漢和辞典』は丹に「まごころ・誠」の義があるのは、心を朱で染めるが如き純真さに由来するとし、「丹心」「一片丹心」の熟語を引く。落合淳思は甲骨文の井形構造を「採掘坑」と確定し、丹は古代中国の鉱物資源と祭祀朱の供給を物語る経済語であったと論じる。日本では神社の朱塗り・歌舞伎の隈取に丹の文化が継承されている。
構成要素
井(採掘坑) + 丶(鉱物)
STROKE ORDER
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MEANINGS
丹砂・朱色の鉱石
あか・まごころ・丹念
★赤心(まごころ)と純粋な情熱を持ち、何事にも丹念に取り組む誠実な人に。古典的で凛とした響きを持つ
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。