◆ 元の意味(古代)
重荷を担ぐ、責任を負う
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KANJI ETYMOLOGY
nin
画数
6画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
人と壬(重荷を担ぐ姿)から成り、責任を担う形声会意字。信任・任務の根源で、託される徳を表す。
ORIGIN
『説文解字』人部に「任、符也。从人壬聲」とあり、形声字とする。声符「壬(ジン)」は甲骨文において紡錘あるいは杼(ひ)の象形、また一説に人が腹部に重い物を担ぐ姿の象形とされ、「はらむ」「になう」の義を持つ。白川静『字統』は、人偏を加えた「任」は重荷を担う人の姿を強調し、「責任を担う」「信任する」の義を確立したと説く。落合淳思『甲骨文字辞典』は、甲骨文では「壬」が任務遂行の意で用いられ、金文期に「任」字が分化したとする。『書経』周官「論道経邦、燮理陰陽、官不必備、惟其人」の人事思想と結びつき、「任賢」「任能」が儒家政治の核心語となった。藤堂明保『漢字源』は *ṇiəm を再構し「中にじっと持ちこたえる」核義を立て、「妊」「賃」と同系とする。諸橋『大漢和』は「まかす・たへる・になふ・つとめ」を挙げる。日本語「任せる」「責任」「就任」と公私の信頼関係を表す中核字。
構成要素
亻(人) + 壬(重荷を担う・紡錘)
STROKE ORDER
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MEANINGS
重荷を担ぐ、責任を負う
まかせる、任務、責任、堪える
★信頼され、重責を担える器量ある人に。任せられる強さと責任を全うする誠実さ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。