◆ 元の意味(古代)
労役に対する報酬、雇用代金。
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KANJI ETYMOLOGY
chin
画数
13画
成り立ち
形声
部首
かい・こがい
分類
常用漢字
労に対する報酬、賃金。
ORIGIN
「賃」は形声文字で、意符の「貝」と声符の「任」から成る。許慎『説文解字』巻六貝部に「賃、傭也。从貝、任聲」とあり、労力に対して財貨で雇うこと、すなわち雇用・賃借を本義とする。意符「貝」は古代の貨幣を表し、報酬や代価が財貨で支払われたことを示す。声符「任」は「になう」「責任を負う」の意を持ち、人が荷を肩にして担う姿に由来する。白川静『字統』は、「任」が人と壬(中央が膨らむ重い物)を組み合わせた字で、人が重荷を負う形であるとし、「賃」はそこに貝を加えて、労役を負担した者に支払われる対価としての財貨を意味すると説く。白川はまた、古代の雇傭関係が単なる経済取引でなく、宗族的・身分的関係を含んでいたことを指摘する。藤堂明保『漢字源』は「賃」を「チン」音とし、「任」を「ぴんと張って受け持つ」象徴と解釈し、「労役を担って受ける財貨」を本義とする。藤堂は、後世に「賃金」「家賃」「運賃」など多様な熟語が成立し、人や物の使用に対する対価全般を指す語へと意味が拡大した過程を述べる。日本では律令制以来、労働報酬・家屋使用料・運送料を表す重要語として定着している。
構成要素
貝+任
STROKE ORDER
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MEANINGS
労役に対する報酬、雇用代金。
賃金、家賃、運賃。
★労働対価の意味が強く、命名には不向き。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。