◆ 元の意味(古代)
祖先と子孫が似通う、像をなす
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
ji
画数
7画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
以を声符とし、人と人が「にる」関係を表す形声文字。
ORIGIN
『説文解字』巻八に「似、像なり。人に从ひ㠯(以)聲」とあり、亻を意符、以を声符とする形声字で、本義は「象(かたど)る・似る」とする。白川静『字統』は、以が農具の耒(すき)を象り「もって」の義を持つが、似においては純粋に音を表す声符として用いられたと整理する。藤堂明保『漢字源』は「シ・ジ=似ている」声系に位置づけ、以・耜と語感を共有すると述べる。『詩経』小雅に「似続妣祖(祖先に似続ぐ)」とあり、子孫が先祖を継承する意で古くから用いられた。落合淳思『漢字の成り立ち』は、似が「血脈の相似」を出発点に、抽象的な類似一般へ拡張した語であると指摘する。『大漢和辞典』は類似・近似・酷似などの熟語を集め、相似関係を表す基本語として整理する。日本語では「似る」が容貌・性質の類似を広く表す日常語となった。
構成要素
亻(人) + 以
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
祖先と子孫が似通う、像をなす
にる、にせる、似ている、つぐ
★親や先祖の良き面影を受け継ぐ子。家系の徳に似て育つ素直さと血脈の誇りを願う。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。