◆ 元の意味(古代)
箒で掃き進むように少しずつ前進する。
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KANJI ETYMOLOGY
shin
画数
9画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
箒を手に少しずつ進む象。じわじわと境を越え入り込む意。
ORIGIN
『説文解字』人部に「侵は漸進なり。人に从ひ又(手)に箒を持つ」とあり、箒を手にして掃き進むように少しずつ前進する形を本義とする。白川静『字統』は甲骨文の「侵」を、人が箒(彗)を手に祓い進める姿とし、敵地に少しずつ侵入する軍事行動の意に転じたと説く。藤堂明保『漢字源』は「浸・寝」と同系の語源とし、ひそやかに入り込む語感を共有するとする。諸橋『大漢和辞典』は「おかす、せめる、しのびよる」の諸義を掲げる。『春秋左氏伝』荘公二十九年に「凡そ師、鐘鼓有るを伐と曰ひ、鐘鼓無きを侵と曰ふ」とあり、宣戦布告なき静かな侵攻を「侵」と定義する。落合淳思は『漢字の構造』で、甲骨文の「侵」が祭祀的祓い清めの語から軍事語へ広がったと論ずる。人名用としては積極性・進取の意を取って用いる場合があるが、ネガティブ語感のため慎重を要する。
構成要素
亻(人) + 彐(手) + 冖 + 又
STROKE ORDER
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MEANINGS
箒で掃き進むように少しずつ前進する。
おかす、せめいる、しのびよる。
★人名での使用は通常避ける。語源の「歩みを止めぬ進取」のみを学びたい字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。