◆ 元の意味(古代)
ひそかにうかがう・斥候
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
10画
成り立ち
形声
部首
人(にんべん)
分類
常用漢字
気配を読み、時を待つ慎みの文字。
ORIGIN
『説文解字』人部に「候は伺望なり」とあり、ひそかに様子をうかがう意とする。形声文字で意符は「人(亻)」、声符は「侯(コウ)」。藤堂明保『漢字源』は、「侯」が的に矢を射る形に由来し「ねらいを定める」語感をもつことから、人がひそかに目標をうかがう「候」が派生したと説明する。白川静『字統』は、もと斥候(せっこう)すなわち敵情を探る兵を指し、転じて天候・気候など自然の機微をうかがう義に及んだとする。甲骨文には見えず、金文・秦簡から用例が現れる。古代中国では五日を一候とし、三候を一気として七十二候を数える暦法が発達した。日本では中世以降、書簡語「〜候(そうろう)」として丁寧語化し、武家文書を彩る独自の用法を生んだ。諸橋『大漢和』は「うかがう・まつ・きざし・とき」など多義を載せる。
構成要素
人(亻)+ 侯(声符・的を射る形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
ひそかにうかがう・斥候
きざし、時候、待つ、うかがう
周囲の機微を察し、時を読んで動ける聡明さと、慎み深い品性を持つ人に。気候のように穏やかで人を包み込む温かさへの願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。