◆ 元の意味(古代)
身構えを整えて時を過ごす。賓客を迎える。
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KANJI ETYMOLOGY
tai
画数
9画
成り立ち
形声
部首
彳(ぎょうにんべん)
分類
常用漢字
整え構えて時を待つ字。礼節と忍耐、来たる人を迎える徳を象徴。
ORIGIN
『説文解字』に「待は竢つなり。彳に从ひ寺聲なり」とあり、彳と寺からなる形声字である。彳は道行き・滞留する場を示し、音符の「寺」は本来「手で物を持って整え扱う」意を持ち、後に役所・宗教施設の意に転じた語である。藤堂明保『漢字源』は「寺」を「物事をきちんと整え保つ」イメージを担う音符とし、これに彳を添えて「身構えを整えて時を過ごす」ことすなわち「まつ」の義を成すと説く。白川静『字統』は古代の宮廷儀礼における「待つ」行為に注目し、賓客の到来を整然と迎える儀礼的所作、また天命や好機を辛抱強く待つ精神的態度の両面を指摘する。『論語』里仁篇の「待ちて後動く」、『中庸』の「君子は時を以て待つ」など、儒学では「待」は単なる消極的な静止ではなく、機を熟知して動を発する積極的修養として位置づけられた。さらに「招待」「接待」「歓待」など、客を心を尽くして迎える「もてなし」の義へと派生し、人と人の関係性を礼節で整える徳目として深まった。日本ではとりわけ茶の湯文化において「待つ」精神が美学化され、来訪者を準備万端で迎える静謐な時間を尊ぶ。名づけでは、忍耐力・思慮深さ・他者への配慮ある温情を願う字として愛される。
構成要素
彳(歩む・とどまる)+寺(整え保つ)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
身構えを整えて時を過ごす。賓客を迎える。
まつ。もてなす。期待する。歓待。
忍耐と思慮深さ。人をもてなす温かな配慮。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。