◆ 元の意味(古代)
四時・季節・とき
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KANJI ETYMOLOGY
ji
画数
10画
成り立ち
形声
部首
日(ひ)
分類
常用漢字
日輪と神事の足跡を併せ、季節と時節を司る根源の字。
ORIGIN
『説文解字』巻七に「時は四時なり。日に从ひ、寺の聲」とあり、形声字として春夏秋冬の四時、すなわち季節の循環を表すと説く。白川静『字統』は、声符「寺」を単なる音符と見ず、本来「之(ゆく)」と「又(手)」を含み、神事を行う場所あるいは神に仕える行為を意味するとし、「日」と合わさって「日々の運行に応じて神事を行う・季節を定める」会意兼形声字と論じる。藤堂明保『漢字源』では、「寺」は「持」と通じ、「ある状態を持続して保つ」意を担い、太陽が一定の周期を保って運行することから「とき・期間」の意が生じたと説明する。古代中国の暦法・農政において、四時の節目を正しく観測することは王の最重要任務とされ、『書経』堯典に「敬しみて昊天(こうてん)に順(したが)ひ、日月星辰を曆象(れきしょう)し、敬しみて人時を授く」と記される。儒家・道家・仏家いずれにおいても「時」は宇宙の根本秩序として論じられ、「時中」「時宜」「時運」など、時に応じて生きる思想が深く根付いた。日本でも「時」は和歌・俳諧の中心語であり、四季の移ろいを愛でる文化の核となる。命名に用いれば、機を得て生きる才と、時代を担う器量を象徴する。
構成要素
日(太陽)+寺(持続・神事・声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
四時・季節・とき
とき・時代・時刻・機会
時を得て生きる器と時代を担う才
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。