◆ 元の意味(古代)
法度に従って職務を執り行う官庁、公の役所
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KANJI ETYMOLOGY
ji
画数
6画
成り立ち
形声
部首
寸(すん)
分類
常用漢字
之と寸の組み合わせから成り、規範に則って職務を執り行う官庁を意味した。後に仏寺を指す字。
ORIGIN
『説文解字』寸部に「寺は廷なり、法度有る者なり。寸に从ひ之聲」とあり、許慎は「法度ある官庁」を本義とした。古文では之(あし=ゆく)と寸(手・規範)から成り、人が一定の手続きに従って職務を行う公的な場を表した形声兼会意の字である。白川静『字統』は、寸を儀礼における作法の手の象とし、之をその場へと赴く動作と捉え、規律の整った役所を寺と称したと論じる。秦漢において「鴻臚寺」「太常寺」など中央官庁の名称に用いられ、本来は仏教とは無関係の語であった。後漢明帝の永平十年(六七)、西域より仏典を白馬に載せ来朝した僧を鴻臚寺に迎えたことが契機となり、この施設が「白馬寺」と改められて以降、寺は仏教寺院を指す語へ転じたと伝えられる。藤堂明保『漢字源』は「じっと立ち止まる」を核義とし、待・持・時など寺を音符とする字と同系で、いずれも「とどまる」「保つ」意を共有すると整理する。『詩経』『礼記』では官府の意で用いられ、後世は仏門の象徴として東アジア全域に定着した。日本では「寺」は地名・人名・寺号に広く現れ、静謐と求道の精神を体現する字となっている。
構成要素
之(行く・あし)+寸(手・規範)
STROKE ORDER
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MEANINGS
法度に従って職務を執り行う官庁、公の役所
てら、寺院、仏教の修行の場、役所(古義)
規範を重んじる誠実さと、静謐な精神性、揺るぎなく道を守る信念を表す。落ち着きと品位を備えた印象。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。