◆ 元の意味(古代)
多くを集めて慎ましく節度を持って用いる。
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KANJI ETYMOLOGY
ken
画数
10画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
「倹」は旧字「儉」の新字体。人が物を集めまとめて控えめに用いる徳を表す形声文字で、儒家の四徳の一つ。
ORIGIN
旧字は「儉」。『説文解字』人部に「儉は約なり。人に従ひ僉の聲」と見える。僉(セン)は多くを集めまとめる意で、白川静『字統』は、人が多くの物を一所に集めて慎ましく節して用いる様を「儉」と説く。藤堂明保『漢字源』は僉の音符に「引き締める」義を認め、人が支出を引き締め節度を保つ意とする。常用漢字表では昭和24年に僉を「㑒」と省略し「倹」が新字体として採用された。『大漢和辞典』は『論語』学而「節用而愛人、使民以時」、『老子』六十七章「我に三宝あり…二に曰く儉」を引き、儒道両家がともに重んじる徳目と紹介。『書経』大禹謨「克勤于邦、克儉于家」も古典的用例。落合淳思は、戦国期の竹簡に既に儉の字が現れ、節約と慎ましさを兼ねた高い倫理性を示す字であると述べる。日本でも「勤倹貯蓄」「倹約」など江戸期から武家庶民の徳として尊ばれた。
構成要素
亻(人) + 㑒(僉・集める・引き締める)
STROKE ORDER
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MEANINGS
多くを集めて慎ましく節度を持って用いる。
つましい。倹約する。控えめ。
老子の三宝の一つに数えられる「倹」のごとく、慎ましく節度ある生き方を願う字。物を大切にし、驕らず控えめに、しかし内には豊かなものを蓄える人になってほしいとの想い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。