◆ 元の意味(古代)
人が亭(あずまや)にとどまり休む。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
tei
画数
11画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
「停」は人が亭(あずまや)にとどまり休む姿を表す形声文字。旅路の途中で立ち止まる意を表す。
ORIGIN
『説文解字』には未収載で、後漢以降に成立した比較的新しい字である。『玉篇』人部に「停は止なり、息なり」と見える。白川静『字統』は、亭(テイ)が高い建物に丁釘を打ち固定する形を象り、街道の宿駅・あずまやの意であり、「亻」と合わせて旅人が亭に立ち寄り休止する様を表すと説く。藤堂明保『漢字源』は亭の音符「定まり立つ」から、人が動きを止め一所に定まる義を導く。『大漢和辞典』は『漢書』循吏伝「行縣勧課、停車而問」を引き、官吏が車を止めて民情を問う様を示し、「停止・停留・停車」の語源とする。落合淳思は、戦国期にはまだ見えず漢代に新造された字で、駅亭制度の発達とともに広まったと指摘。日本では「停留所・停車場・停滞」など近代の交通用語に多用される。「停年」(後の定年)の語も江戸末期に定着した。立ち止まることは終わりではなく、次の動きへの備えである。
構成要素
亻(人) + 亭(あずまや・定まる)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
人が亭(あずまや)にとどまり休む。
とまる。とどまる。休む。
進むだけでなく適切に立ち止まり省みる賢明さを願う字。亭のごとく旅人が安心して休める存在、人々が立ち寄り憩える人格を持つ人になってほしいとの想い。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。