◆ 元の意味(古代)
人の足跡の象形。足、歩み、転じてとどまる・とどめる意。
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
4画
成り立ち
象形
部首
止(とめる)
分類
常用漢字
足跡を象る歩行と停止の根源字
ORIGIN
『説文解字』巻二上・止部は「止は下基なり。艸木の足あるに象る」と釈すが、これは後世の附会と見なされ、甲骨文・金文の字形は明らかに人の足(あしあと)を象る象形字である。白川静『字統』は、「止」を片足の足跡の形で、爪先・甲・踵を線で表したものとし、歩行・停止・場所など、足にまつわる意味全般の根源にあると説く。藤堂明保『漢字源』も、「止」を足の象形と認め、もと「足」「歩く」の意であったが、後に転じて「足を止める=とどまる」「とどめる」の意が中心となったとする。「歩」「步」「歳」「歴」「武」など、止部に属する字や止を含む字は、いずれも足の動作・場所・時間に関わる意を示す。古典では『詩経』『書経』に「止まる」「居る」「足」など多義的に用いられ、易経の艮卦では「止」が静止・節制の徳目とされた。「止」一字には、ただ動きを止める消極的意味だけでなく、適切な場で身を留める節度・分別の積極的意味があり、「知止」(とどまるを知る)は儒家・道家を貫く重要な徳目である。
構成要素
人の片足(足跡)を象る象形字。歩行に関わる多くの字の部首となる。
STROKE ORDER
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MEANINGS
人の足跡の象形。足、歩み、転じてとどまる・とどめる意。
とまる。とめる。やむ。「停止」「中止」「禁止」「知止」など、停止・節制の意で広く使われる。
節度・落ち着き・腰の据わった人格を象徴。動の中の静、知足の徳に通ずる字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。