◆ 元の意味(古代)
左右の足を交互に踏み出して進むこと。歩行、歩数、進度。
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
ho
画数
7画
成り立ち
会意
部首
止(とめる)
分類
人名用漢字
左右の足跡を継ぐ歩行の旧字
ORIGIN
『説文解字』巻二上・步部に「步は行くなり。止𣥂相背くに従ふ」とあり、「止」(右足の足跡)と「𣥂」(左足の足跡を反転した形)を上下に重ねて、左右の足を交互に踏み出す歩行の動作を表す会意字とされる。白川静『字統』は、甲骨文・金文の字形が、二つの足跡を前後に並べた形で、まさに歩く動作そのものを写し取った象形性の強い会意字であると解する。藤堂明保『漢字源』も同様の解釈を示し、ホ・ブ音は「足を平らに踏みしめる」イメージを伴う語族に属するとする。本義は「あゆむ・歩く」であり、転じて足の運び方、距離の単位(古代中国では一歩は左右両足を踏み出した距離、約六尺)、ものごとの進み具合(進歩・歩調)を表すようになった。日本では新字体で「步」の下部「𣥂」が「少」のように省略され「歩」と書かれるが、人名用漢字として「步」「歩」両字が認められている。古典では『書経』『詩経』に頻出し、軍事の歩兵、礼楽の歩武、政治の歩武堂々など、堂々たる歩みの象徴として尊ばれた。穏やかに着実に進む人生の歩みを表す。
構成要素
「止(右足の足跡)」+「𣥂(左足の足跡)」の会意字。左右の足の交互運動を示す。
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
左右の足を交互に踏み出して進むこと。歩行、歩数、進度。
あゆむ。あるく。「進歩」「歩武」「歩調」など、進み・進度の意でも広く使う。新字体は「歩」。
★着実に一歩ずつ進む堅実さ、人生を自分の足で歩む自立心と粘り強さを象徴する人気字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。