◆ 元の意味(古代)
喪に服して衣で顔を覆い嘆く、いたみ憐れむ
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KANJI ETYMOLOGY
ai
画数
9画
成り立ち
形声
部首
口(くち)
分類
常用漢字
「口」を意符、「衣」を声符とする形声文字。衣で口を覆って嘆き悲しむ意。
ORIGIN
『説文解字』口部に「哀、閔なるなり。口に従い衣声」とあり、許慎は人の不幸をいたみ嘆く意と解する。白川静『字統』では、「衣」の襟元に「口」を置く形が、喪に服して衣の襟で顔を覆い泣き慟哭する姿を表すとし、葬送儀礼に由来する字と説く。『漢字源』は「衣」音が「依(よりかかる)」「嗌(のどがつまる)」と通じ、悲嘆で胸がつまる感情を本義とする。『大漢和辞典』は『詩経』『楚辞』の哀歌・哀辞、また『論語』の「哀矜にして喜ぶこと勿れ」など、儒教における他者の苦しみへの共感(哀矜)としての高次の用法を記す。落合淳思は西周以降の感情語彙整備の一環として整えられたとし、単なる悲哀でなく共感的な憐れみを含意する字と指摘する。日本でも「哀愁」「悲哀」「哀歌」など情趣豊かな語に用いられるが、人名には負の感情字として避けられる。
構成要素
衣 + 口
STROKE ORDER
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MEANINGS
喪に服して衣で顔を覆い嘆く、いたみ憐れむ
あわれ、かなしい、いたむ
深い情感を含むが、悲しみの意が強く人名には用いない
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。