◆ 元の意味(古代)
うれえる、心が沈む
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KANJI ETYMOLOGY
shuu
画数
13画
成り立ち
形声
部首
心(こころ)
分類
常用漢字
秋風に揺れる心、人生の機微に深く感じ入る情緒の字
ORIGIN
『説文解字』巻十下に「愁は憂なり、心に从ひ秋の聲」とあり、心を意符、秋を声符とする形声字である。声符の「秋」は穀物が稔り、葉が色づき落ちる季節を示し、もと禾(穀物)と火(虫を焼く儀式)に由来するとされる。許慎は本義を単に「憂(うれい)」と簡潔に記すが、後世の注釈は「秋」の季節感を重んじ、万物が枯れゆく秋に呼応して人の心が物悲しくなる情を「愁」と捉えた。白川静『字統』は秋を「みのり」と「衰え」の両義を含む字とし、愁を「秋の気配に応ずる心の翳り」と解し、自然の変化に共鳴する繊細な感受性を読み取る。藤堂明保『漢字源』は「秋」の音系に「ちぢむ・しまる」の語感を認め、心が縮こまって沈むことから「うれえる」「もの思う」の義を導く。『楚辞』九弁の「悲しいかな秋の気たるや」、宋玉の悲秋以来、愁は中国詩文の中心的情緒となり、杜甫「万里悲秋常作客」、李清照「怎一箇愁字了得」など名句が連なる。日本でも『万葉集』『源氏物語』に物のあはれの情として受け継がれた。名に用いれば、深い情緒、人生の哀歓を味わう繊細さ、芸術的感性を象徴する。
構成要素
心(こころ)+秋(声符・ちぢむ・季節感)
STROKE ORDER
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MEANINGS
うれえる、心が沈む
うれい、もの思い、しみじみとした情趣
繊細な感性と深い情緒
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。