◆ 元の意味(古代)
人の心を動かす、心が響応する
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KANJI ETYMOLOGY
kan
画数
13画
成り立ち
形声
部首
心(こころ)
分類
常用漢字
心が外界に響応し、深く動かされる豊かな感受性の字
ORIGIN
『説文解字』巻十下に「感は人心を動かすなり、心に从ひ咸の聲」とあり、心を意符、咸を声符とする形声字である。声符「咸」は『説文』に「皆なり、悉く也」と説かれ、戌(鉞)と口とから成り、誓盟の儀礼によって心を一つに合わせる意を含む。許慎は本義を「人心を動かす」とし、心と心とが触れ合い揺さぶられる作用を「感」と説いた。白川静『字統』は「咸」を呪具により神を感応せしめる意とし、感を「神霊と心が通じ合う霊的な響応」と捉える。藤堂明保『漢字源』は咸の音系に「心がぴたりと合う・しみる」の語感を認め、外物の刺激が心に染み入り反応することから「かんずる・心を動かされる」の義を導く。『易経』咸卦は「天地感じて万物化生し、聖人人心を感じて天下和平なり」と説き、感を宇宙的な共鳴原理として位置づけた。『礼記』楽記「人心の動くは物之を然らしむるなり、物に感じて動く」もまた感の本質を語る。仏教では「感応道交」、和歌では「ものに感じてあはれを知る」と展開され、東アジア美学の核心概念となった。名に用いれば、世界の機微を鋭く感じ取る感性、人の心を動かす表現力、自然や他者と深く響き合う豊かな精神を象徴する。
構成要素
心(こころ)+咸(声符・皆・心を合わせる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
人の心を動かす、心が響応する
かんじる、心を動かされる、感謝、感動
鋭い感性と深い共感力
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。