◆ 元の意味(古代)
土をこねて像を作る
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
so
画数
13画
成り立ち
形声
部首
土(つち)
分類
常用漢字
土をこねて像を作る、形を造形すること。「塑像」「彫塑」のように、可塑性のある素材から形を生み出す造形行為を指す。
ORIGIN
『説文解字』には「塑」字は見えず、後代に成立した形声字である。朔(さく、月が満ち始める一日目)が声符で、土が意符となる。『字統』白川静によれば、朔は「もとに帰る・初めから始まる」意を含み、塑は形のない土から新たに像を起ち上げる造形行為を示すとする。『漢字源』では、粘土をこねて立体像を作る意で、特に仏像彫刻の技法「塑像」を指す字として東アジアで重視されたと説く。中国唐代の塑像、日本の天平彫刻(東大寺法華堂の執金剛神立像など)は塑造の最高峰として名高い。近代では「可塑性(plasticity)」「塑性変形」など物理・工学用語にも転用され、形を変えうる柔軟性を象徴する字として現代的意義を持つ。
構成要素
土(意符) + 朔(声符・はじめ)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
土をこねて像を作る
つくる、形作る、塑像、可塑
★創造性と柔軟な形成力。芸術的才能を象徴するが人名使用は稀。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。