◆ 元の意味(古代)
姑(夫の母)の畏敬すべき存在感、神事に奉仕する巫女の呪的威光
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KANJI ETYMOLOGY
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画数
9画
成り立ち
会意
部首
女(おんな)
分類
常用漢字
戌と女から成り、家を守る母の威厳と権威を表す名づけ字
ORIGIN
『説文解字』巻十二に「威は姑なり。女に従い、戌に従ふ」とあり、許慎は本来「夫の母(姑)」を意味する字としている。「漢書」の引用に「婦は威を畏れる」とあり、嫁が姑を畏怖する関係から「おそれ・いかめしさ」の義が生じたとする。白川静『字統』では別解を示し、「戌」は鉞(まさかり)の象形であり、女性の側に鉞を置くことで、神事に奉仕する巫女の持つ呪力的な威厳を表したと説く。古代中国において巫女は神霊と交感する存在であり、その存在自体が畏敬すべき威光を放つものであった。藤堂明保『漢字源』は「戌(おの)+女」の会意とし、武器を備えた婦人の堂々たる姿から「いかめしい・おごそか」の義が生まれたと解する。金文・甲骨文では戌の下に女を配する形が見え、家の守護と祭祀の中心であった女性の威光を象った字と考えられる。後世に転じて「権威・威厳・威光」など、人を圧する徳と力の意となり、武人の名にも好まれた。日本では『日本書紀』に「神武天皇の御威」とあり、天皇の威徳を讃える語として古くから用いられた。
構成要素
戌(鉞・武器)+女(神に仕える女性)
STROKE ORDER
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MEANINGS
姑(夫の母)の畏敬すべき存在感、神事に奉仕する巫女の呪的威光
威厳・権威・人を圧する力強さ・堂々たる姿
★堂々たる風格と人を導く徳望を備えた、頼られる存在となる字
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。