◆ 元の意味(古代)
天子が宮殿で詔を広く述べ布く、宣室
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KANJI ETYMOLOGY
sen
画数
9画
成り立ち
形声
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
天子の宮殿より広く言葉を述べ、四方へ恵みを布く字
ORIGIN
『説文解字』第七篇下に「宣、天子の宣室なり。宀に従ひ亘声」とあり、宀(屋根・宮殿)を意符、亘(セン=めぐる・広く及ぶ)を声符とする形声文字と説かれる。許慎は「天子宣室」と釈し、天子が政令を発布し神事を執り行う特別な室、すなわち宣室を本義とする。亘は日が雲間をめぐる形、または旋回する渦を象り、四方に広がり及ぶ意を含む。段玉裁注では「宣は明らかに諭すなり、徧(あまね)く知らしむる意」とし、宮殿から広く詔勅を発する政治行為を強調する。白川静『字統』では、亘は神に祈る玉器を回す形で、宀の下に置くことで宗廟祭祀における神託を広く告げる儀式を表すとする。漢の文帝が賢者を引見した部屋を「宣室」と呼んだ故事は『史記』屈原賈生列伝に有名で、宣は天子の徳を四方に布く象徴となった。『漢字源』はセン声系として「広くめぐらす」意の語族とし、旋・船・洹などと音義を共有するとする。古典『詩経』大雅「宣昭義問(義しき名声を広く昭らかにす)」、『書経』堯典「克明俊徳、以親九族、九族既睦、平章百姓」に通じる徳治の理想と結びつき、宣は「のべる・あきらかにする・広める」の核となった。「宣言」「宣布」「宣伝」など、現代でも公にひろく告げ知らせる意で用いられる。日本人名では「宣(のぶ)」「宣子」「宣明」など、誠実に言葉を発し、徳を広める清明な人柄を表す字として親しまれてきた。
構成要素
宀(宮殿)+亘(声符・めぐる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
天子が宮殿で詔を広く述べ布く、宣室
のべる、ひろめる、あきらかにする
誠実に言葉を発し、明朗で徳を広く伝える人
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。