◆ 元の意味(古代)
祭祀や家政を司る長、家宰
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KANJI ETYMOLOGY
sai
画数
10画
成り立ち
会意
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
屋根の下で刃を執り、人々を統べる長を表す古代の権威の文字。
ORIGIN
「宰」は宀(屋根)と辛(刃物・入墨用の鋭利な針)の会意文字。甲骨文・金文ともに屋内で辛を執る形に作り、本来は宗廟や宮中で犠牲を裁断し祭祀を司る奴隷の長、すなわち家宰を意味した。許慎『説文解字』宀部に「宰、辠人在屋下執事者なり」とあり、罪人を屋下に置いて使役した語源説を伝える。白川静『字統』は辛を入墨刑の針具と見て、刑罰により屋内労役に従事した者がやがて家政を取り仕切る長となり、転じて諸侯の家政官、さらに宰相の意に発展したと説く。藤堂明保『漢字源』は「サイは切り分ける意で、肉を裁き分配する者」と捉え、料理人の長=主宰者という機能語源を示す。周代金文では「冢宰」「宰」の語が頻出し、王室の家政長官として最高位の官職を指した。後世「主宰」「宰相」のように、全体を統べる者を意味する敬称となった。
構成要素
宀(やね)+辛(刃物)
STROKE ORDER
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MEANINGS
祭祀や家政を司る長、家宰
つかさどる、おさめる、長
広い心で人と物事を統べ、自然と周囲をまとめる器の大きい人になるように。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。