◆ 元の意味(古代)
屋内に頭を垂れ独り残された少なさ
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KANJI ETYMOLOGY
ka
画数
14画
成り立ち
会意
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
屋内に頭を垂れ独り佇む象、寡黙にして孤高を貫く清廉の字。
ORIGIN
『説文解字』巻七下に「寡は少なきなり。宀頒に従ふ。頒は分なり。宀の下に在り、之を寡と謂ふ」とあり、屋内に分けて減じた残りを意味する会意字とする。白川静『字統』は、頁(人の頭)と分から成り、宀の下に頭を垂れて独り立つ人の象から「ひとり残された者・連れ合いを失った者」を本義と読み取る。藤堂明保『漢字源』も同様に「数が分かれて少なくなった」イメージを取り、寡・夸などと語根を共有して「広がってまばら」の語感を持つとした。原義は数の少なさで、そこから「ひとり身=寡婦・寡夫」「君主の謙称=寡人」「言葉が少ない=寡黙」など派生した。古代中国では諸侯が自らを「寡人(徳の少ない者)」と称し、謙譲の自覚を示すのが礼であった。『論語』里仁篇の「仁者は其の言ぢんなり」、『老子』第十九章の「素を見し朴を抱き、私を少なくし欲を寡くす」など、寡は道徳的修養の重要徳目とされる。日本では『徒然草』に寡欲・寡言の生き方が説かれ、武士道の根本徳目にも通じた。名前に用いると、饒舌を慎み内に深く蓄える品格、孤高でありながら確固たる自我、欲を制する精神性を象徴する。使用頻度は低いが、知性派・思索派の名にふさわしい奥行きを持つ字。
構成要素
宀(家)+頁(頭)+分(分かつ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
屋内に頭を垂れ独り残された少なさ
すくない、ひとり身、寡黙
寡黙で孤高な品格を宿す字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。