◆ 元の意味(古代)
畳まれた衣を拡げ伸ばす
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KANJI ETYMOLOGY
ten
画数
10画
成り立ち
形声
部首
尸(しかばね)
分類
常用漢字
畳まれた布を拡げ、未来へ伸べる。広がりと進展の字。
ORIGIN
『説文解字』尸部に「展は転なり。尸に従ひ、㠭省聲」とあり、許慎は「転がる・うつる」を本義とした。白川静『字統』は字形を再検討し、「尸」は人体、「衣」と「廿」を含む字形は衣を四方に広げる形であって、「身に着けた衣を拡げ伸ばす」のが原義であると説く。藤堂明保『漢字源』も同様に、巻かれた布や巻物を一面に拡げる動作を本義とし、ここから「のべる・ひろげる・つらねる」の義が派生したとする。漢籍『詩経』鄘風に「展矣君子」とあり、これは「まことに」の意で、「余すところなく拡げて見せる」という展の語感から「真実・誠」の派生義が生じたものである。後世「展開」「進展」「展望」のように、空間的・時間的な広がりや前進を示す熟語が豊富に作られた。日本語でも「展示」「発展」など、可能性を外へ拡げ未来へ伸ばす意で広く用いられる。命名においては、潜在する力を伸べ広げ、人生を花開かせるという成長の象徴として愛される。畳まれていた可能性を一面に拡げ、未来を見通す—展はそのまま人生の伸長と希望を映す字である。
構成要素
尸(人体)+衣・廿(衣を広げる形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
畳まれた衣を拡げ伸ばす
ひろげる、のべる、進む、まことに
未来への展望・才能の発展・大きな広がり
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。