◆ 元の意味(古代)
鳥が羽を反転させて飛びひるがえる。
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KANJI ETYMOLOGY
hon
画数
18画
成り立ち
形声
部首
はね
分類
常用漢字
翻は鳥が羽を返して飛びひるがえるさまを表し、転じて言葉を別の言語に置き換える意ともなる。
ORIGIN
『説文解字』羽部に「翻は飛ぶなり。羽に従ひ番聲」とあり、許慎は番(ハン)を音符とする形声字とする。本字は鳥が空中で羽を反転させて翻り飛ぶさまを示し、ひらりと裏返る動作を核とする。白川静『字統』は、番は「采」(獣の足跡)と「田」を組み合わせた字で、土の上で足跡が交互に反転する様を含意し、ここから「かえす」「裏返す」の音義が生じ、それに羽を加えて鳥が翻る象を表したと述べる。また古典では「翻然」と熟して心を一変する意にも用いられ、転じて「翻訳」のごとく言語を一方から他方へ移し換える義へ展開したと指摘する。藤堂明保『漢字源』も、番には「ひらひらと交互に動く」「平らに転がる」のニュアンスがあり、鳥が羽をひるがえす動きと音通すると説き、播・幡・潘など同系語との関係を整理する。三典を踏まえれば、翻の本義は羽を反転させる飛翔の動であり、そこから心境の急転、言語の置き換え、旗の翻りなど多義に展開した字といえる。命名では柔軟な転換力と国際的視野を象徴する。
構成要素
羽+番
STROKE ORDER
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MEANINGS
鳥が羽を反転させて飛びひるがえる。
ひるがえる、訳す、覆す。翻訳・翻意。
★柔軟な発想転換と異文化を結ぶ翻訳的知性。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。