◆ 元の意味(古代)
本義は鳥が翼をいっぱいに広げ、円を描くようにして空を旋回し飛ぶこと。羽ばたかずに気流に乗って滑空する様子を指し、悠然とした飛行のイメージを伴った。鷹や鶴が大空を舞うさまを形容する語であった。
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KANJI ETYMOLOGY
Sho
画数
12画
成り立ち
形声
部首
羽部
分類
常用漢字
「翔」は「羊」を声符、「羽」を意符とする形声字で、鳥が翼を広げ空を旋回し飛ぶ様を表す。雄大に飛翔する姿から、自由・飛躍を象徴する一字として人名に好まれる。
ORIGIN
「翔」は篆文の段階で「羽」と「羊」を組み合わせた字として現れる。「羽」は鳥の翼を象った象形で、左右に開いた羽根の形に由来する。「羊」は角のある羊の頭部を象った象形だが、ここでは意味ではなく音「ショウ/ヨウ」を示す声符として働く。許慎『説文解字』には「翔、回飛なり」とあり、鳥が円を描いて旋回するように飛ぶことを本義とする。これは羽ばたいて直線的に飛ぶ「飛」とは区別され、翼を広げたまま気流に乗って滑空・旋回する優雅な飛び方を指した。隷書・楷書を経て字形は安定し、現代の楷書「翔」となった。藤堂明保『漢字源』も同様に形声字と分析し、後世に「飛ぶ」「翔ける」一般を表すようになり、雄飛・飛翔など希望に満ちた語に用いられる。
構成要素
右側の「羽」は二枚の翼を並べて描いた象形で、鳥の羽・飛ぶことを示す意符。左側の「羊」は羊の頭を象った象形で、本字では音「ショウ」を表す声符として働く。意符と声符の組み合わせによる典型的な形声構造をもつ。
STROKE ORDER
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MEANINGS
本義は鳥が翼をいっぱいに広げ、円を描くようにして空を旋回し飛ぶこと。羽ばたかずに気流に乗って滑空する様子を指し、悠然とした飛行のイメージを伴った。鷹や鶴が大空を舞うさまを形容する語であった。
現代では「飛翔」「翔ける」など、空高く飛ぶ・勢いよく駆けるの意で広く用いられる。比喩的に「世界に翔ばたく」「夢に向かって翔ける」のように、活躍・飛躍・成長を意味する語としても親しまれている。
大空をのびやかに翔ける鳥のように、自由で雄大な人生を歩んでほしいという願いが込められる。世界に羽ばたく国際的な活躍、夢に向かって高く跳躍する力強さの象徴として、特に男児名で絶大な人気を持つ字である。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。