◆ 元の意味(古代)
ひるがえる長い旗、幟(のぼり)
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KANJI ETYMOLOGY
han
画数
15画
成り立ち
形声
部首
巾(はば)
分類
人名用漢字
風にひるがえる旗、誇りと祈りを掲げる字。
ORIGIN
『説文解字』巾部に「幡は書児にて拭觚布なり。巾に従ひ番声」とあり、本来は文字の手習いに用いた拭き布の意であったが、早くから「旛」「旗」と通用し、風にひるがえる長い旗の意で広く用いられた。声符の「番(ハン)」は獣の足跡が代わる代わる地を踏むさまを示し、ひるがえる・くりかえす意を含み、「翻」「飜」など反転の字群と通ずる。意符の「巾」は布帛を表す。白川静『字統』は、番声に「ひるがへる」意があるとし、棹の先に結びつけ風になびかせる細長い布旗を「幡」と称したと解する。藤堂明保『漢字源』も、ぱたぱたと翻る布の擬音性を含む形声字とし、軍旗・神旗・経幡など、神仏や君主の威徳を示す象徴として用いられたと説く。仏教では、寺院の堂前に立てる細長い旗を「幡(ばん)」と呼び、衆生済度の願いを掲げる法具とされる。日本でも「八幡(やはた)」のように地名・神名に用いられ、武運長久・家門繁栄の象徴となった。風になびきつつもしっかりと棹に結ばれて立つ姿は、信念と誇りを高く掲げる人格の比喩である。
構成要素
巾(布)+番(ひるがえる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
ひるがえる長い旗、幟(のぼり)
はた、のぼり、旛
信念を高く掲げ、衆人の目を集めるリーダーへ。誇り高く凛々しい印象を与える字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。