◆ 元の意味(古代)
覆いを左右に押し開く
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KANJI ETYMOLOGY
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画数
8画
成り立ち
形声
部首
扌(てへん)
分類
常用漢字
覆いを左右に開き、心と真実を明るく示す手
ORIGIN
『説文解字』手部に「披は從旁持ちて之を相離すなり。手に從ひ皮聲」と説く。意符「扌(手)」と声符「皮」から成る形声字である。声符「皮」は、獣の皮を剥ぎ取り左右に開く形象を含み、藤堂明保『漢字源』は皮の本義「外側を覆うものを左右に分けて開く」イメージが「披」に受け継がれ、覆い隠されたものを手で左右に押し開く動作を表すと解する。白川静『字統』は、古代の即位・元服の儀礼における衣を解き纏う所作、また書物を開いて読む知的所作を字源と関連づけ、「披」が物を開いてその内なるものを公にする行為を意味するとする。『戦国策』『史記』には「披甲(甲を披いて戦に臨む)」「披髪(髪を解き乱す)」の語があり、武人の出陣・狂喜・哀悼など強い感情の発露と結びついた。一方、文事の語としては「披閲」「披見」「披露」が代表的で、書物・手紙・心情・情報を相手に向けて開き示す行為を表す。「披露宴」は隠していたものを公の場に開き、人々と分かち合う儀礼であり、「披瀝」は心の内を瓶を傾けるように残らず示すことを意味する。日本では古くから「胸襟を披く」と用いられ、内面の真心を開示する誠実さと結びついた。「披」は、覆いを取り除き、内なる真実・才能・心情を明るく開示する、開放的で誠実な人間像を象徴する字である。
構成要素
扌(手)+ 皮(外を分け開く、声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
覆いを左右に押し開く
ひらく、開示する、披露する、披見する
心を開いて誠実に語り、才を惜しみなく示す開放的な人柄
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。