◆ 元の意味(古代)
山と山に挟まれた狭い谷。峡谷。
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KANJI ETYMOLOGY
kyou
画数
9画
成り立ち
形声
部首
山(やま)
分類
常用漢字
山と山に挟まれた狭く深い谷。両側から守られた特別な場所を示す字。
ORIGIN
「峡」は「山」と音符「夾(キョウ)」から成る形声字である。『説文解字』山部に「峡は隘なり、山の間の陥なり」とあり、山と山に挟まれた狭隘な地形を指す字として収録される。音符「夾」は人が両脇に物を挟む形を象り、ここから「はさむ」「両側から包む」の義が生じた。これに「山」を加えた「峡」は、両側を山に挟まれた狭く深い谷、すなわち峡谷を意味する。白川静『字統』は、夾の字源を一人の大人が両腋に二人の小人を挟み持つ形と解し、両側から守護する原義を読み取る。藤堂明保『漢字源』も「夾」を狭い空間に物を挟む象形とし、峡を「山が両側からせまった谷間」と定義する。古典では『水経注』『楚辞』などに長江の三峡が登場し、雄大な自然景観の代名詞として用いられた。日本では「海峡」「峡谷」など地形語に多用される。旧字は「峽」で、戦後の当用漢字制定で「峡」の字体に整理された。名に用いる際は、両側から守られる安定感、深く秘められた美しさ、自然の懐に抱かれた清涼感を表す。山紫水明の景を映す字として、清らかで芯の強い人柄を願う命名にふさわしい。
構成要素
山(意符)+夾(音符・はさむ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
山と山に挟まれた狭い谷。峡谷。
両岸が迫った狭い水路や谷。海峡・峡谷。
両側から守られる安心感、清流のような清らかさ、深く芯のある美しさを示す。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。