◆ 元の意味(古代)
山がくずれること。
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KANJI ETYMOLOGY
hou
画数
11画
成り立ち
形声
部首
山(やま)
分類
常用漢字
山が崩れるさまから、変化と再生、天子の死をも表す重い字。
ORIGIN
「崩」は「山」と音符「朋(ホウ)」から成る形声字である。『説文解字』山部に「崩は山壊なり」とあり、山が壊れ崩れることを本義とする。音符「朋」は貝二串を並べた形(古代の貨幣単位)で、「ならぶ」「重なる」意を含むが、ここでは音を表す。これに「山」を加えた「崩」は、積み重なった山体が一気に崩落するさまを示す。白川静『字統』は、朋を二つの貝飾りが並ぶ形とし、崩を「山岳の轟然たる崩壊」と解する。藤堂明保『漢字源』も、ホウの音が「ばらばらと崩れる」擬音語的語感を持つとし、崩を「山がくずれおちる」と説明する。古典では『詩経』小雅「節南山」に「不弔昊天、亂靡有定」と通じる天変地異の象徴として、また『礼記』曲礼に「天子死曰崩」とあり、山岳が崩れるほどの大事として天子崩御の語に用いられた。『春秋』にも諸侯の死を「薨」、天子を「崩」と区別する厳格な礼制が記される。漢字文化圏で最も重い死語のひとつである。一般には「崩壊」「崩落」など物理的な崩れを示すが、転じて「制度の崩壊」「権威の崩壊」など抽象的にも用いる。名に用いる例は稀で、命名には慎重を要する字であるが、字源としては自然の絶対的な力、変化を受け入れる潔さ、歴史を画する大事の象徴として深い意味を持つ。
構成要素
山(意符)+朋(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
山がくずれること。
崩れる、壊れる、天子の死。
命名には不向きとされるが、自然の力、変革の節目を示す字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。