◆ 元の意味(古代)
舞いによって神を降ろす女性神事者
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KANJI ETYMOLOGY
fu
画数
7画
成り立ち
象形
部首
工(え・たくみへん)
分類
人名用漢字
両手に呪具を持ち舞い祈る神事者の姿を象った、神聖な象形字。
ORIGIN
『説文解字』巫部に「巫は祝なり。女の能く事無形にして以て神を降す者なり。人の兩袖を舞はす形に象る。工と意を同じくす」とあり、許慎は巫を「目に見えない神に仕え、舞いによって神を降ろす女性」と定義する。字形については両袖をひるがえして舞う形に象り、「工」と意を通じる神聖な道具を扱う者と説く。白川静『字統』はさらに踏み込み、巫の上下の横線は天と地、中央の縦線は天地を貫く神柱、左右の「人」は神柱を挟んで舞う二人の巫女と解する。これは古代の降神儀礼の核心を示す字形で、巫は天地を媒介する神聖な存在であった。藤堂明保『漢字源』も巫を「工+舞う両人」の会意的象形とし、神と人を結ぶ媒介者を示すとする。『国語』楚語下に「古者民神不雑、民之精爽不携貳者、而又能斉粛衷正、其智能上下比義、其聖能光遠宣朗、其明能光照之、其聡能聴徹之、如是則明神降之、在男曰覡、在女曰巫」とあり、男の神事者を覡、女の神事者を巫と呼び分けた。『楚辞』九歌は楚地の巫祝による神々への祭祀歌として名高く、巫文化の精華を伝える。日本でも「みこ」「かんなぎ」と訓まれ、神に仕える清らかな女性の象徴とされた。
構成要素
工(神柱)+左右の人(舞う巫女)
STROKE ORDER
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MEANINGS
舞いによって神を降ろす女性神事者
みこ、神に仕える者、巫女
清らかさと神秘的感性を持ち、人と縁を結ぶ媒介者。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。