◆ 元の意味(古代)
軍旗を掲げ兵を集めて率いる。
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KANJI ETYMOLOGY
sui
画数
9画
成り立ち
会意
部首
巾(はば)
分類
常用漢字
軍旗を掲げ兵を率いる将。導きと統率の徳を宿す字。
ORIGIN
「帥」は会意の字で、左部の「𠂤(たい)」と右部の「巾」とから成る。『説文解字』巾部に「帥は佩巾なり。巾に従い𠂤に従う」と記し、もとは腰に下げた巾の意とするが、許慎自身も「将帥の帥は本字に非ず」と注し、後の用法における将率の意とは別系統とする。白川静『字統』は、左部の𠂤(たい)を軍隊の集団を示す字とし、巾は軍旗を象ると解する。すなわち「帥」は軍を集めて旗を掲げる形であり、軍を率いる将の意が原義であると述べる。古代中国の戦においては、旗のもとに兵が集い、旗の進退に従って戦が行われたから、「帥」はまさに統率の象徴であった。藤堂明保『漢字源』は、𠂤を「集まり積もる」の意とし、巾(布の旗)とあわせて「兵を集めて旗を立て率いる」意とする。さらに「先に立って導く」「模範となる」の意が転じ、「ひきいる」「のっとる」と訓じられるようになった。『書経』『詩経』にしばしば「率(=帥)由旧章」のごとく用いられ、模範に従う意でも使われる。日本では「元帥」「総帥」「統帥」など軍政の最高指揮を示す語に残り、人の先頭に立って導く徳を表す字として尊ばれる。
構成要素
𠂤(集団)+巾(旗)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
軍旗を掲げ兵を集めて率いる。
ひきいる、将、元帥、模範として導く。
リーダーシップと品格、人を導く徳を宿す字。聡明で頼られる存在となる願いを込められる。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。