◆ 元の意味(古代)
二千五百人の軍団、多くの人。
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
10画
成り立ち
会意
部首
巾(はば)
分類
常用漢字
兵衆を集めた軍団。やがて教え導く「し」の尊称となる字。
ORIGIN
「師」は会意の字で、左部の「𠂤(たい)」と右部の「帀(そう)」とから成る。『説文解字』帀部に「師は二千五百人を師と為す。帀に従い𠂤に従う」と記し、古代の軍制における大規模な軍団を意味するとする。許慎は周制において五人を伍、五伍を両、四両を卒、五卒を旅、五旅を師としたとし、二千五百人の集団を「師」と称したと注する。白川静『字統』は、𠂤がもと軍隊の駐屯地・陣営を示し、帀は周囲をめぐる旗を象るとし、軍団が陣営を構えて旗をめぐらす形であると解釈する。古代中国の軍は単なる戦闘集団ではなく、儀礼と祭祀を伴う神聖な共同体であり、「師」は組織と規律の象徴であった。藤堂明保『漢字源』は、「師」を多くの兵が集まる意とし、転じて「多くの人」「もろもろ」、さらに人を集めて教える者、すなわち「教師」「師範」の意に発展したと述べる。『論語』に「三人行えば必ずわが師あり」とあるように、孔子以来「師」は知徳をもって人を導く者の尊称として尊ばれた。日本でも「師匠」「医師」「教師」「禅師」「法師」など、専門の道に通じ後進を導く者を敬って「師」と称する。学問・芸道の徳を象徴する字である。
構成要素
𠂤(軍営)+帀(めぐる旗)。
STROKE ORDER
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MEANINGS
二千五百人の軍団、多くの人。
いくさ、軍、多くの人、教え導く者、師範、専門家。
知徳を備え人を導く徳、誠実さと指導力を宿す字。学識ある人格を願う名に好まれる。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。