◆ 元の意味(古代)
布帛の横の広がり、布の幅員
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KANJI ETYMOLOGY
fuku
画数
12画
成り立ち
形声
部首
巾(はば)
分類
常用漢字
布の横の広がりを表し、ゆとりと豊かさを示す字。
ORIGIN
『説文解字』巾部に「幅は布帛の広さなり。巾に従ひ畐声」とあり、布の幅員を意味する形声字として収録される。声符の「畐(フク)」は腹のふくらんだ酒樽を象った象形字で、内に満ち満ちて膨らむさまを示し、「福」「富」「副」など豊かに満ちる意の字群を構成する。意符の「巾」は腰に垂らした布巾を象り、布帛・織物に関する字に広く用いられる。白川静『字統』は、畐声に「ゆたかに広がる」意があるとし、布の左右の端から端までゆったりと広がる横の長さを「幅」と称したと解する。藤堂明保『漢字源』も同系語に「博」「薄」など平らに広がる語を挙げ、ぴんと張って広がる布面を原義と説く。古代中国では絹布の幅は規格化され、二尺二寸を一幅とする制が漢代に定められ、税賦・交易の単位ともなった。転じて画幅・掛幅のように軸装の作品を数える助数詞となり、さらに抽象化して「振り幅」「幅広い活動」など、空間的・概念的なゆとりや許容範囲をも意味するようになった。日本でも古くから「巾(はば)」と訓じ、奥行に対する横の広がり、寛容で度量の大きいさまを表す。
構成要素
巾(布)+畐(満ち広がる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
布帛の横の広がり、布の幅員
はば、横の広がり、ゆとり、振り幅
度量が広く、包容力に富み、活動範囲を大きく広げる人へ。多くの人を受け入れる懐の深さを願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。