◆ 元の意味(古代)
鐘を撞いて労役を布告する。用いる。
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KANJI ETYMOLOGY
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画数
11画
成り立ち
会意
部首
广(まだれ)
分類
常用漢字
鐘を撞き労役を課す古制から、用いる・常を表す字
ORIGIN
『説文解字』用部に「庸は用なり。用に従い庚に従う。庚は更なり。事を用ひて更むるなり」と説き、許慎は「用」と「庚」の会意とし、事を行いつつ改めゆく意と解した。白川静『字統』は字形を精査し、「庚」は両手で杵を持つ形、「用」は本来は鐘・桶状の容器を象り、両者が組み合わさって鐘を撞き合図を発する情景を表すとする。古代中国では大鐘を撞いて労役・賦課を布告し、人民を動員したことから「庸」は「労役」「税の代納」の意を生じ、転じて「用いる」「役に立つ」となった。さらに、日々の労役は変わらず続くことから「常」「平凡」の意も派生する。藤堂明保『漢字源』は声符「庚」を「コウ=続く・更ねる」のグループに分類し、連続して用いる意とつなげる。『中庸』『書経』などの古典で「中庸」は偏らぬ常道を意味し、儒学の根幹概念となった。日本では律令制の租庸調の「庸」として労役税の意で用いられ、人名にも徳川綱吉の幼名・大岡忠庸など歴代に見られる。命名では誠実・着実・中正の徳を象徴する字。
構成要素
庚(杵を持つ形)+ 用(鐘・容器)
STROKE ORDER
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MEANINGS
鐘を撞いて労役を布告する。用いる。
用いる。常。平凡。中庸。
誠実に役立ち、偏らぬ中正の徳を備えた人物を象徴
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。