◆ 元の意味(古代)
脱穀の農具、秋に堅く実る穀物
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
8画
成り立ち
象形
部首
广(まだれ)
分類
人名用漢字
実りを脱穀する農具を象り、十干の七番目に位置する堅実なる一字。
ORIGIN
『説文解字』庚部に「庚は西方に位し、象、秋時万物の庚庚として実有るの形」とあり、許慎は秋に実った穀物の堅く充実した姿を象るとする。白川静『字統』はさらに具体的に、庚は脱穀のための器具、すなわち穀物を打ち落とす農具を象った象形字であると説き、广(まだれ)を含む形は後の字形変化によるものと論ずる。藤堂明保『漢字源』も、庚を両手で杵を持ち穀物を搗(つ)く形と捉え、「堅く実る・きしむ」の語感を本義とする。十干では庚は七番目に位置し、五行では金、季節は秋、方位は西に配される。秋に万物が結実し、堅さを増す段階を象徴する。古来「庚」を含む年は「かのえ」と訓じられ、庚申・庚午・庚戌など歴史上重要な年号や事変の名に用いられた。とりわけ「庚申(こうしん)」は道教・民間信仰における庚申待ちの行事として日本にも深く根づき、夜を徹して身を慎む習俗の中心となった。名に用いるとき、庚は実りの秋を象徴する充実、堅実に成果を結ぶ努力家、信念を貫く強さを示す字となる。古風で品格があり、男子名に重厚な響きをもたらす佳字である。
構成要素
脱穀具を象る象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
脱穀の農具、秋に堅く実る穀物
十干の七番目、かのえ、堅く実る
秋の実り、堅実な努力、信念を貫く重厚な品格。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。