◆ 元の意味(古代)
田畑の中の屋舎、荘園
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
shou
画数
6画
成り立ち
形声
部首
广(まだれ)
分類
人名用漢字
農地に建つ素朴な屋舎、土の香りに包まれた郷里の一字。
ORIGIN
庄は「广(屋根)」に「土」を加えた字で、形声と会意の両面から解される。『説文解字』には独立した字としては立項されないが、後出の字書では「莊(荘)」の俗字あるいは略字として扱われる。白川静『字統』は、庄をもって田畑の中に営まれた農舎・別業を指す語と説き、貴族や寺社が地方に持った私領「荘園」の意に直結すると論ずる。すなわち、屋根の下に土を据える形は、土地に根ざした生活拠点としての家を象徴している。藤堂明保『漢字源』は、庄を「广+土(つち)」の会意兼形声と捉え、土に立つ家、ひいては村落・在所を意味する語と解する。中国では古く「田庄」「荘園」の語があり、中世日本では「荘(庄)」の制度が荘園経済を支え、「○○庄」という地名が全国に残された。庄屋・庄司といった役職名にも用いられ、地域共同体の中心を担う者の称となった。文芸的には、田園の素朴さ、土に親しむ生活、郷里への思慕といった情感を帯びる。名に用いると、堅実に大地を踏みしめる人、共同体を束ねる温厚な指導者、故郷を大切にする心優しき人という印象を与える。男子名の止め字として古来好まれ、武骨で誠実な響きを持つ。
構成要素
广(屋根)+土(大地)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
田畑の中の屋舎、荘園
むら、いなか、農地、家屋敷
土に根ざした堅実さ、共同体への責任感、素朴で温かい人柄。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。