◆ 元の意味(古代)
辺境の守備。労役・兵役。
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KANJI ETYMOLOGY
yaku
画数
7画
成り立ち
会意
部首
彳(ぎょうにんべん)
分類
常用漢字
務めを果たし辺境を守る字。職責・舞台での存在感を象徴。
ORIGIN
『説文解字』に「役は戍邊なり。殳に从ひ彳に从ふ」とあり、本義は「辺境を守備すること」「兵役」である。左の「彳(てき)」は十字路の半分を象る部首で、道を行くこと・軍の進発を表し、右の「殳(しゅ)」は手に長柄の武器を持つ象形である。両者を合わせて「武器を携え遠方の任地へ赴き、守備に当たる」の意を構成する会意字となる。白川静『字統』はこの字を古代の力役・徭役制度と結びつけて解釈し、民衆が国家のために身体を以て仕える義務の象徴とみなす。藤堂明保『漢字源』も「人が出向いて働く」が原義で、そこから「公の任務」「割り当てられた仕事」の義へ広がったと説く。漢代以降、本来の戍辺の意味から拡張し、官職・労役・舞台での役柄まで幅広く用いられるようになり、『史記』『漢書』には兵役・力役を指す用例が頻出する。日本でも律令制下の租庸調の「庸」が役と結びつき、現代では役職・役割・俳優の役など、社会における立ち位置と責務を表す中核字として定着している。名づけにおいては、与えられた使命を誠実に果たす責任感、舞台や組織での確かな存在感を願う字として用いられる。
構成要素
彳(行く)+殳(武器を持つ手)。任地に赴き守る。
STROKE ORDER
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MEANINGS
辺境の守備。労役・兵役。
つとめ。職責。役目。役柄。
使命を果たす責任感。確かな立ち位置と存在感。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。