◆ 元の意味(古代)
人が連なり随行する。礼にかなって従う。
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KANJI ETYMOLOGY
juu
画数
11画
成り立ち
会意兼形声
部首
彳(ぎょうにんべん)
分類
人名用漢字
「従」の正字。古礼にかなう秩序ある追随、忠と義の象徴。
ORIGIN
「從」は新字「従」の旧字体・正字であり、甲骨文・金文に遡る最古層の漢字の一つである。甲骨文では「从」(人と人が前後に並ぶ象形)が原形で、これだけで「したがう」の義を持っていた。西周金文以降、行動性をより明確にするため「彳(道)」と「止(あし)」を加え、人が連なり道を歩む様子を表現した「從」が成立する。『説文解字』に「從は隨行なり。辵に从ひ从聲なり」とあり、許慎は形声兼会意字として位置づける。白川静『字統』は『儀礼』『周礼』など古代礼制の文献を引き、君臣・師弟・親子の序列に従って隊列を組む儀礼的所作を「從」が象徴する字であると述べ、単なる物理的随行ではなく宗教的・倫理的秩序の体現とみなす。藤堂明保『漢字源』も「从」を音符兼義符と捉え、「同方向に連なる」核心義から、随行・服従・従事・縦列など多義が派生したと説く。漢代以降「縦」「樅」など派生字を生み、官位の序列「從五位」、副次の関係「從兄弟」、副詞「從容」など、東アジア秩序文化の根幹語として広く用いられた。日本でも人名漢字として人名用漢字に採録され、古典的格調を尊ぶ命名で「従」より「從」を選ぶ用例が今もある。名づけでは、礼にかない秩序を重んじる品格、誠実な忠と義、自ら善きものに学ぶ謙虚さを願う字として愛好される。
構成要素
彳(道)+从(人が並ぶ)+止(あし)。礼に従い連なる。
STROKE ORDER
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MEANINGS
人が連なり随行する。礼にかなって従う。
したがう。仕える。よる。従順。古典的格調。
礼にかなう品格と誠実さ。秩序と忠義を重んじる徳。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。