◆ 元の意味(古代)
やって来る。招き寄せる。徳をもって人を集める。
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KANJI ETYMOLOGY
rai
画数
11画
成り立ち
形声
部首
彳(ぎょうにんべん)
分類
人名用漢字
人を招き寄せる字。親しみと求心力、繁栄招来の祝祥を宿す。
ORIGIN
『説文解字』には独立項としては立てられないが、後世の字書では「徠は來なり。彳に从ひ來聲なり」と説かれる形声字である。彳は道行きを示す部首、音符の「來」は穂を実らせた麦の象形で、麦は古代中国で天から授けられた瑞祥の穀物とされ「来たる」の動詞に転用されて「きたる」の義を担った。藤堂明保『漢字源』は「來」を「むこうからこちらへやって来る」イメージの音符とみなし、これに彳を加えて「人が道をたどってこちらへやって来る」動作を強調した字が「徠」であると説く。白川静『字統』は古代の招魂・招賓の儀礼に注目し、遠方の人や神霊を呼び寄せる所作と関連づけ、「徠」を能動的に「招き来らしむ」の義を持つ字と位置づける。『漢書』『後漢書』に「招徠」「徠服」など、徳をもって遠方の民や帰順者を招き寄せる用例が多く見られ、為政者の徳治の象徴語として用いられた。「徠」を含む熟語「招徠」は今日でも商業・観光用語として現役で、客や賑わいを招き寄せる意で広く使われる。日本では人名用漢字に採録されており、古代以来「来」とほぼ同義ながら、より能動的に「招き寄せる」響きを持つ字として愛好される。名づけでは、人を引きつける親しみと魅力、福徳を招く明るい人柄、繁栄を呼び込む祝祥の意を願う字として用いられ、男女を問わず温かな印象を与える。
構成要素
彳(道)+來(穂・やってくる)。招き来らしむ。
STROKE ORDER
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MEANINGS
やって来る。招き寄せる。徳をもって人を集める。
きたる。まねく。招徠。来訪。
人を引き寄せる魅力と親しみ。福徳を招く明るい人柄。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。