◆ 元の意味(古代)
刃のごとき苦難を心で受けとめ堪える。
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KANJI ETYMOLOGY
nin
画数
7画
成り立ち
形声
部首
心(こころ)
分類
常用漢字
刃を心に置きてもなお耐え抜く、強さと優しさの文字
ORIGIN
『説文解字』心部に「忍は能なり。心に从ひ刃声」とあり、許慎は「能くする・たえる」を本義とする。字形は心の上に刃を置き、刃のごとく鋭い苦痛を心で受けとめ堪える象として古来理解されてきた。白川静『字統』は、刃を声符兼意符と取り、刃が心を貫くごとき苦難をなお抑え持ちこたえる精神力を象る字と解する。『漢字源』藤堂明保は声符刃(ジン→ニン)を「ぐっと押し付けて止める」共通義とし、忍・認・靭などを同源の字群とする。『論語』衛霊公「巧言は徳を乱る、小不忍は則ち大謀を乱る」、『孟子』告子「天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先づ其の心志を苦しめ…動心忍性、其の能はざる所を曾益す」のごとく、儒家・道家ともに大事を成すに不可欠の徳として尊ばれた。日本では「忍耐・隠忍・堪忍」のほか、武家社会で「忍び」の語に発展し、表に出ぬ静かな強さの象徴ともなった。名乗りでは「しの」「しのぶ」「おし」「たう」と読み、優しさと芯の強さを併せ持つ人柄を表す字として男女ともに人気が高い。
構成要素
心(こころ)+刃(声符ニン・押し付ける意)
STROKE ORDER
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MEANINGS
刃のごとき苦難を心で受けとめ堪える。
しのぶ、たえる、こらえる、ひそかにする
苦難に耐え抜く強さと、内に秘めた優しさ・気高さ。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。