◆ 元の意味(古代)
心が明瞭に対象を認識し、真理に目覚める
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KANJI ETYMOLOGY
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画数
10画
成り立ち
形声
部首
忄(りっしんべん)
分類
常用漢字
迷いの闇を貫き、真理にはたと目覚める覚醒の一念
ORIGIN
『説文解字』巻十下に「悟、覚なり。心に従い、吾声」とあり、形声字。声符の「吾」は五本の指を交差させて防ぐ形と口を組み合わせた字で、「われ・自分の領域を守る」意を持ち、転じて「対立して認識する」意を含む。白川静『字統』は、吾は呪具を交えて自他を区別する形で、心がはっきりと自他・真偽を弁別する状態を「悟」と表したとする。藤堂明保『漢字源』は、吾(ゴ)は「両側から交わる」意で、心がもやもやした状態から急に明瞭に交わって理解に至るさまから「さとる・はっきりわかる」の義を生じたとする。古典では『荘子』大宗師篇「朝徹而後能見独」(朝のごとく徹して後、能く独を見る)に通じる悟達の境地、『楚辞』九章に「悟前世之非」(前世の非を悟る)など、自己の誤りに気づく文脈で用いられる。仏教伝来後、サンスクリット語のbodhi(菩提)・buddha(仏陀)の語根「目覚める」を訳すのに「悟」が当てられ、東アジア仏教思想の中核概念となった。禅宗では「見性成仏」「頓悟」「漸悟」「大悟徹底」など、悟を中心に据えた修行論が発達し、『六祖壇経』『無門関』『碧巌録』などに悟境の表現が満ちる。日本では道元『正法眼蔵』、白隠『遠羅天釜』などが悟の思想を深化させた。『西遊記』の主人公孫悟空も「空(くう)を悟る」名を持ち、東アジア文化に深く根付く。命名では知性・洞察力・精神的成熟を願う字として、男児名に最も人気のある一字となっている。
構成要素
忄(心)+吾(声符、明瞭に弁別する)
STROKE ORDER
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MEANINGS
心が明瞭に対象を認識し、真理に目覚める
さとる・気づく・理解する・悟り
深い洞察力と精神的覚醒、聡明で真理を見抜く心
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。